丹生水銀

丹生水銀について

奈良時代以降本格的に産出し、その坑口跡が丹生の丘陵地一帯に現在も残っている。調査によると180ヵ所余、 朝柄から丹生周辺の丘陵地一帯にかけた東西約5km、南北2kmの範囲で確認されている。 当時(奈良・平安・鎌倉時代) の丹生水銀は質量ともに卓越していたので、全国から丹生水銀を求め来て丹生千軒といわれるほど賑わった。
主に鍍金(メッキ)に利用され、奈良の大仏鋳造に多くの水銀が使われた。
現在見学する水銀鉱跡は、北村覚蔵が昭和13年(1938)から10年間調査をしその結果日ノ谷坑を見つけ、400年ぶりに採掘したもの。


水銀坑道

水銀精錬装置

水銀精錬装置

改修された水銀精錬装置